やまがた福祉ボランティアセンター代表 松浦猛将様

長年、施設の理事長などをされてきた松浦猛将氏。御年寄りに美味しいそばを食べさせたいとの思いから私共の<そばうちき>を購入。その後数多くの施設にそばの出張サービスを実施。中越大地震ではいち早く<そばうちき>と大量のうどん粉を持参して被災者に温かいうどんを振る舞い大変喜ばれた様子。各新聞に大きく取りあげられました。

ボランティアに大活躍の阿部式ソバ打ち機。
わたくしは本態性高血圧なので、ソバの血圧を下げる薬効には前々から関心があり、できるだけソバを食べてきましたが、自分でソバを打つことまでは考えてもいませんでした。それがソバ打ちに手を出したのは老人ホームの苑長をしているときです。入居者のお年よりに「食べたいもの」を聞いたところ「ソバを打って食べさせて」という声がありました。それに応えるため、ソバ打ちのボランティアをしている知人に頼み日程を決めて待っていたら「仕事でダメ」となり、楽しみにしていたお年よりからは「苑長のうそつき」といわれました。

「食い物の恨みは・・・」になってはまずいと思い、「自分でやるしかない」と決意し本屋にいってソバ打ちにかかわる本を3冊買い求め、さっそく修行を開始しました。悪戦苦闘を繰り返し、お年よりとヘルパーから試食してもらったら、お世辞でも「美味い」と言われて自己満足。退職してからも、入居者はもちろん、福祉関係や老人関係の団体、知り合いの方々に「打ちソバの押しつけ」が続きました。ところが「50人前たのむ」などと言われ、早朝からの準備でくたびれはてて困っていました。

そこに「民商新聞」で阿部式「ソバ打ち機」の紹介記事に出会ったのです。最初は「手打ちのように美味しくできるかなー」の疑問をもちながら、さっそく阿部さん宅に「ソバ打ち機を見たい」と電話、数日後に鶴岡市に出かけ阿部さん夫婦にその場での実演による打ちソバをごちそうになり「ためしてガッテン」になりました(ソバの後に同機で打ったうどんも大変美味しく頂きました)。少しの退職金が手に入ったので妻にも内緒で「ソバ打ち機」を購入、自動車にはじめて乗ったときのように、ソバとうどんを楽しくどんどん打って配り「うまい、うまい」といわれてボランティア気分も上々。

一昨年の新潟地震では、電気・ガスが使えず「温かいものを食べたい」の被災者の切望に応え事件発生5日後に、<阿部式ソバ打ち機、うどん粉、ネギ、米沢牛、唐辛子、味醤油、ガスボンベ、なべ、箸、ポリ食器>などを自動車に積めるだけ積み込み救済活動に参加しました。現地に大量のナメコを持参して救援にきた白鷹町の知人の協力を得て、「米沢牛・ナメコ入りの温っかいうどん」700食を配り、大変に喜ばれました。避難所では行列を作られ、涙を流しながら2杯3杯と食べる被災者もおり「山形県の皆さんには足を向けられない・・・」と感謝されました。

このように阿部式ソバ打ち機は商売に役立つだけでなく、高齢者や被災者へのボランティア活動でも大活躍中です。
アベ技研にはさらなる研究・研鑚で食文化の発展にも貢献されるよう期待します。