脱サラし新宿西口に創作うどん専門店を開業したのはもう17年前になります。
開業前には地元の四国に戻ってうどん打ちの修行を行いました。
製麺機は使うものの、基本は勘と筋力が必要な作業です。
自ずと麺打ちをできる人間は限られてくるため支店開店も一苦労でした。
3年前、新たに山形蕎麦と地酒の店を開業しようと決めて、真っ先に相談したのがアベ技研さんです。以前デモンストレーションを見せていただいたことがあり、その簡便さと麺のクオリティに驚きました。
うどん打ちで苦労している分、今回は誰でも麺作りができるオペレーションにしたかったのです。
蕎麦という食べ物はこだわりの職人技があってはじめて評価される風潮があります。
しかし本来は蕎麦粉の風味を素朴に楽しむ家庭の味であったはずです。
職人が打とうが蕎麦の風味が消えてしまっているなら本末転倒な気がします。
アベ技研さんの機械は、十割の蕎麦打ちが手打ちと同じ加水率で誰にでも同じクオリティでできるところに真骨頂があります。
いままでの「そば切り」とは別物の「そば押し」という、新しい蕎麦の食べ方を提案する画期的なアイテムです。
粗挽き十割の「そば押し」で世の皆様に蕎麦の風味を再認識していただくために、これからも「粗挽き蕎麦トキ」は頑張ってまいります。
◆粗挽き蕎麦トキ
東京都渋谷区代々木2-14-3
存在感のある極粗挽き十割蕎麦を提供しています