一覧: お客様の声(うどん)

青森保健大学 様

青森県立保健大学の食品開発事業(農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業)において共同研究機関としてアベ技研も参加させていただきました。お餅のような食感とつるつるのど越しの特性を持つ「もち小麦」。食べやすく飲み込みやすいもち小麦の特性を生かして様々な麺製品を開発中です。教授 藤田修三様よりご寄稿いただきました。

私どもは、わが国で開発されたもち小麦が、食べやすく、かつ食後の血糖値上昇が穏やかな食品としての機能性をみいだしました。特性が最も活きる「餅および麺類」を開発し、開発商品の需要拡大から地域の活性化、食料自給率の向上をめざしています。農林水産省の事業では、以下の3点をポイントとし、アベ技研さんらと取り組んでいます。

1. もち小麦を用いた機能性食品の開発
食べやすい餅・麺類の技術開発とライン設を行い、試作品の官能評価後、商品化し、安定供給を目指す。

2. もち小麦の機能性基礎研究物性解明のため成分との関連及び澱粉再結晶化抑制因子を検討するとともに、GI値を測定する等、保健食品としての機能性を研究。

3. もち小麦の需要に伴う生産体制と、全国への振興、普及活動、
北東北を中心に栽培農家を確保して生産体制を整備し、安定供給と6次産業化を支援し、もち小麦を全国へ広報、普及させる。

【感想】 ソフトで、尚且つ弾力性があり、飲み込みやすい麺を開発検討中の折り、アベ技研さんと仙台での展示会で出会いました。私どもの研究に賛同いただき、麺試作について技術提供頂きながら、新形状共同開発しています。農水省事業の受託期間中に、アベ技研さんと共麺をに世間を驚かすユニーク麺を開発予定です。



とかみふれあいセンター

とかみふれあいセンター 様

山形市の「とかみふれあいセンター」さんから平成20年に導入していただきました。

「とかみふれあいセンター」は、平成9年に設立した老人福祉施設の新規事業として、平成20年11月にオープンしました。
建物は地域にあった築145年の古民家の材料をご寄贈いただいて建築し、昔懐かしいくつろぎの空間を感じていただけるものとなっています。
センターの主な事業は、介護を中心にその他、様々な生活にかかわる問題や、悩みを相談できる場所となっています。
そのほか5月から11月まで毎週土曜日に産直を行ったり、近隣の農家の方に畑を提供していただき区割りして耕作希望者に貸し出したり、また折り紙教室などのサークル活動を開催したり、お茶のみの場所としてご利用いただいたりと多岐にわたる活動や交流の場の拠点として活用いただける施設です。

また、このセンターをより身近な施設としてたくさんの方々にご利用いただくために、付随事業として軽食喫茶事業も行っており、アベ技研さんの製麺機を使用し、主力メニューのうどん(化学調味料を一切使用せず、親鳥と牛蒡と鰹節で摂っただしを使用)を提供しています。使用する様々な原材料は、極力国産を使用してさらに、自前で栽培した葱をトッピングに使用するなど地産地消に努め、安心で安全な食べ物を提供できるように心がけており、これまでにご利用いただいた多くの方々に「安くてうまい!」と大変喜ばれております。(とかみうどん・とかみつけ麺各¥380

さらに、このセンターの運営は「高齢者福祉をよくするとかみの会」と協力協同で行っており、とかみの会の運営委員を中心に組織されたボランティアの方々に毎日何人かお手伝いに来ていただき、お昼の忙しい時間帯をカバーしていただいております。

場所は、山形市の西山形地区にあり、地域のシンボルでもある富神山の麓に位置しています。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
スタッフ一同心よりお待ち申し上げます。



麺茶房 えだの郷さらい

麺茶房 えだの郷さらい 様

蕎麦カフェの先駆けなのでしょう。岐阜・大垣市で自宅(古民家)を改装してお店をオープンした湯口邦弘さん。「山形・板蕎麦とバッハの音楽」が人気を呼び、当社の麺打ち機「さくら」が活躍している様子。嬉しく思います。

はじめまして!
岐阜県大垣の旧街道、中山道赤坂宿あたりの街道筋にて
『麺茶房 えだの郷・さらい』として営業いたして6年が経ちます。
お店は蕎麦と岐阜県特産のつるむらさきうどん、そして喫茶店として頑張っています。
特にお蕎麦はアベ技研さんの「蕎麦打ち機」を導入して以来大きく変わりました。

『十割蕎麦・月山板蕎麦』としてお出ししたところ、たちまち好評をいただき今ではヒットメニューです。
蕎麦との出会いは山形村山市のそば街道『アラキそば』を頂いたとき、これは最高の蕎麦と気に入ったのが縁です。それ以来山形産のそば粉(挽きぐるみ)にこだわり続けています。

もう一つのこだわりは真空管の音のオーディオ装置です。
20代からのレコード蒐集で、お店で『蕎麦とバッハ』のへんな取り合わせで披露しています。
最近は中山道の街道ウォーキングで旅人も多くなりました。また、近くに化石で有名な金生山があり、家の石垣に偶然にも2億8千万年前の巻貝の化石やユズリナが詰まった石がありました。

今後も地域、街道のお客さんに気軽にお食事・休憩していただけるように、触れ合いをモットーに頑張っていきます。
こちらにお越しの折にはぜひお立ち寄りくださいませ。



一井 宏 様

引退して信州白馬で悠々自適の生活をする一井さん。それでも自宅の一室を製麺工場にして研究・・・
麺作りは生涯現役の様子です。
粉の選別・ブレンド、そして熟成がものをいう、私などにはどうあがいても作れないラーメンが作れました。過分な評価を頂きましたが、ハードよりソフトが大切だと痛感。
今後は押しかけ入門、師匠と呼ばせていただきます!

私は大阪市内で、イタリア料理店、そば、うどん店など数店を経営していましたオーナー職人です。百貨店にも出店していました。
紆余曲折の末、ちょっとは世間に評価されるようになりましたが、60歳を機にあとを譲りました。

今は信州白馬で、うどんからパスタ作りまでを、地域や近隣の人々に教えたり教えられたり、喜んだり喜ばれたり、「麺同好会」の麺作りを通じて多様な人々とのつながりが広がってしまいました。麺作りは私の人生そのものだと、未だに失敗作や新製品の開発に残り少ない人生?を注いでいます。

今を去る2003年12月1日付の日経新聞全国版に「目指せ!全国ヒット」という見出しで、「アベ技研のそばうちき《十割そばを手軽に》」の大きな記事があり、切り抜いて後生大事に、折あらばと今日まで保管していました。時は巡り、2007年10月末、アベ技研の社長夫妻に無理を言って自宅まで来ていただき、「そばうちきやまと」による麺作りのデモをやってもらいました。
そば、うどん、ラーメン、ロングパスタをそれぞれ2種類、手際よく試作していただきました。

―私は現在、他社のうどん専用麺機と、6kgのミキサーと、カット専用機を使っています(商売ではありません麺同好会のために買ったものです)。外国産のパスタマシンにも10数年使われて?いました。麺打ちは通算32年になります。機器は、ラーメン・そば専用機を加えると価格だけでも数百万円にのぼります-

デモの結果です。わずか週刊誌大、22kgの麺機のノズルから麺線が次々出てきて適寸にカットされます。作業は驚くほど簡単でした。32年の経験から、麺線を見たその時点で「これは期待以上かもしれない!」と直感しました。種類毎にボイル、そしてそれぞれ調理しました。そのどれもが絶品でした。
「なんと多くの麺機を使って随分とまわり道をしてきたなぁ!」が実感です。
麺それぞれの味、食感、艶、茹で伸びのしにくさ、どれをとっても一流店を凌ぐ出来栄えに、心が満たされる思いでした。正に万能の‘小さな巨人’といったところでしょうか。
私の長い経験から推測するに、「そばうちきやまと」の特性は、ノズルの厚みと面積、カップの容積、スクリュウの山の数と回転速度がノズルにかける圧力、躯体の重量と堅牢さ、それらの微妙なバランスが、押し出される麺線を逸品にしているに違いないと強く思っています。



やまがた福祉ボランティアセンター代表 松浦猛将様

長年、施設の理事長などをされてきた松浦猛将氏。御年寄りに美味しいそばを食べさせたいとの思いから私共の<そばうちき>を購入。その後数多くの施設にそばの出張サービスを実施。中越大地震ではいち早く<そばうちき>と大量のうどん粉を持参して被災者に温かいうどんを振る舞い大変喜ばれた様子。各新聞に大きく取りあげられました。

ボランティアに大活躍の阿部式ソバ打ち機。
わたくしは本態性高血圧なので、ソバの血圧を下げる薬効には前々から関心があり、できるだけソバを食べてきましたが、自分でソバを打つことまでは考えてもいませんでした。それがソバ打ちに手を出したのは老人ホームの苑長をしているときです。入居者のお年よりに「食べたいもの」を聞いたところ「ソバを打って食べさせて」という声がありました。それに応えるため、ソバ打ちのボランティアをしている知人に頼み日程を決めて待っていたら「仕事でダメ」となり、楽しみにしていたお年よりからは「苑長のうそつき」といわれました。

「食い物の恨みは・・・」になってはまずいと思い、「自分でやるしかない」と決意し本屋にいってソバ打ちにかかわる本を3冊買い求め、さっそく修行を開始しました。悪戦苦闘を繰り返し、お年よりとヘルパーから試食してもらったら、お世辞でも「美味い」と言われて自己満足。退職してからも、入居者はもちろん、福祉関係や老人関係の団体、知り合いの方々に「打ちソバの押しつけ」が続きました。ところが「50人前たのむ」などと言われ、早朝からの準備でくたびれはてて困っていました。

そこに「民商新聞」で阿部式「ソバ打ち機」の紹介記事に出会ったのです。最初は「手打ちのように美味しくできるかなー」の疑問をもちながら、さっそく阿部さん宅に「ソバ打ち機を見たい」と電話、数日後に鶴岡市に出かけ阿部さん夫婦にその場での実演による打ちソバをごちそうになり「ためしてガッテン」になりました(ソバの後に同機で打ったうどんも大変美味しく頂きました)。少しの退職金が手に入ったので妻にも内緒で「ソバ打ち機」を購入、自動車にはじめて乗ったときのように、ソバとうどんを楽しくどんどん打って配り「うまい、うまい」といわれてボランティア気分も上々。

一昨年の新潟地震では、電気・ガスが使えず「温かいものを食べたい」の被災者の切望に応え事件発生5日後に、<阿部式ソバ打ち機、うどん粉、ネギ、米沢牛、唐辛子、味醤油、ガスボンベ、なべ、箸、ポリ食器>などを自動車に積めるだけ積み込み救済活動に参加しました。現地に大量のナメコを持参して救援にきた白鷹町の知人の協力を得て、「米沢牛・ナメコ入りの温っかいうどん」700食を配り、大変に喜ばれました。避難所では行列を作られ、涙を流しながら2杯3杯と食べる被災者もおり「山形県の皆さんには足を向けられない・・・」と感謝されました。

このように阿部式ソバ打ち機は商売に役立つだけでなく、高齢者や被災者へのボランティア活動でも大活躍中です。
アベ技研にはさらなる研究・研鑚で食文化の発展にも貢献されるよう期待します。